水路管路の複線化に補助 厚労省が制度新設
和歌山市は23日、厚生労働省が水道管路の複線化事業を対象とする補助制度を新設したと発表した。昨年10月の六十谷水管橋の崩落による広域断水を受け、市が要望を続けていたもので、市が検討している市北部への送水ルートの複線化事業に財源のめどが立つことになる。
新制度は、水道管路耐震化等推進事業の中に、新たな補助対象事業として設けられた。災害などで破損した際に広範囲に影響を及ぼすことになる、河川を横断する導水管、送水管の複線化事業が対象となる。
約6万世帯、約13万8000人が暮らす市北部への送水は現在、紀の川の南側にある加納浄水場から同水管橋を通る1ルートのみ。市は、紀の川の地下に新たな管路を通す事業を計画し、事業費は約25億円を見込む。
補助対象の新設をを受け、尾花正啓市長は「広域断水は市民生活への影響が大きい。厚労省もそれを認識し、新制度に努力していただき、ありがたい。2023年度に複線化事業に着手したい」と述べた。
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