愛称は「ゆめ風」 和市消防の新ポンプ車

和歌山市消防局(同市八番丁、𠮷野楠哉消防局長)が募集していた、新しい消防ポンプ自動車の愛称が「ゆめ風」に決まり、23日に同消防局で考案者の近畿大学付属和歌山中学校新2年の森下夏帆さん(13)に感謝状が贈られた。

同消防局では16台目の消防ポンプ車。風のごとく火災現場に駆け付け、いち早く消火活動を行うことができるイメージが連想できるよう、末尾に「風」を付けた愛称を、昨年8月1日から31日まで募集。3歳から81歳まで、146点の応募があった。

「ゆめ風」には、側面に市のシンボルである和歌山城を初めて描き、後部には市消防局のマスコットキャラクター「和びっとちゃん」のイラストを添えた。ゆめ風は、7日付で中消防署の特別消火隊に配置された。

式では、𠮷野局長が森下さんに感謝状と、記念品として消防車の模型を手渡した。

愛称「ゆめ風」には、夢や希望を守ってくれるような頼もしいポンプ車になってほしいという思いを込めたといい、森下さんは「小さい子どもの命が奪われてしまうのは悲しいし、人の大切な夢を壊したくない。新しいポンプ車が被災者の希望になってさっそうと市内を走ってほしい」と笑顔。

𠮷野局長は「これまでは堅いイメージの名称が多かったので、森下さんのような柔らかい発想に感銘を受けた」と話した。

贈呈式後、森下さんはVR防災体験車で各約1分間の擬似火災、地震、津波を体験。「家が高台にあるので、土砂災害に巻き込まれないように普段から防災意識を高めていきたい」と話していた。

感謝状を受け取った森下さん

感謝状を受け取った森下さん

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