和歌山市議38人決定 維新に風、共産2議席減

統一地方選後半戦の和歌山市議選は23日に投開票が行われ、7人超の激戦を勝ち抜いた新市議38人が決まった。同日の投開票となった衆院和歌山1区補選で自民党を破って勝利した日本維新の会が、市議選でも大きく躍進。改選前の2から4に議席を倍増し、全員がトップ10に入る得票だった。立憲民主党は1議席増やし、参政党は初の議席を獲得。共産党は現職2人が落選する厳しい結果となった。

投票率は44・23%(男44・53%、女43・98%)で、2019年4月の前回比で3・43㌽上昇。当日有権者数は30万841人(男14万548人、女16万293人)だった。

当選者は党派別に、自民8人、公明8人、立憲2人、維新4人、共産3人、国民民主2人、参政1人、無所属10人(うち自民推薦1)。

維新は3回目の当選を果たした山野麻衣子さん(41)が2位を2200票以上も引き離す7646票で圧巻の1位。初当選の新古祐子さん(51)も5000票超で新人トップ。補選効果で維新全体に風が吹いた中でも、特に女性候補の得票が目立った。計4議席を獲得し、自民、公明に次ぐ市議会第3党となった。

共産は引退する1人の後継を立てず、現職5人で挑んだ戦いで、女性3人が再選を果たした一方、3期務めた中村朝人さん(44)と2期目を目指した井本有一さん(57)が僅差で議席を失った。

参政は林元光広さん(55)が初当選。橋本市議選でも1議席を獲得し、一定の存在感を示した。

立憲は、新人の山路恭世さん(38)が昨夏の市議補選に次ぐ2度目の挑戦で初当選し、2議席目を獲得した。

自民は現職8人、公明は現職6人と新人2人、国民は現職2人が全員当選し、いずれも現有勢力を維持した。

無所属では、自民の推薦を受けた最年少の辻本太一さん(25)が初当選、昨夏の市長選で落選した元職の𠮷本昌純さん(66)が返り咲きを果たすなど、10人が当選した。

花束を受け取る山野さん㊧

花束を受け取る山野さん㊧

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧