訓練継続など評価 高松地区防災会に大臣表彰

2023年の防災功労者防災担当大臣表彰に、和歌山市の高松地区防災会(石井太郎会長)が選ばれた。継続的な防災訓練の実施、大学など多様な機関との連携した取り組みなどが評価された。

同表彰は、防災活動の実施や防災体制の整備などに貢献し、その功績が顕著な個人や団体に、防災担当大臣が贈るもの。

同会は、地域の避難場所となっている市立高松小学校で毎年、継続的に訓練を行い、地区住民の防災力、防災意識の向上を図っている。

訓練を通じて学校との連携を深めるとともに、隣接地区の子どもの訓練参加も促すなど、地区内外の交流も積極的に推進。訓練に合わせて和歌山大学の教員が防災に関する講演を行い、学生ボランティアと共に訓練を行うなど、大学と連携した取り組みも進めている。

22年度には、南海トラフ地震や紀の川の氾濫などの大規模災害が発生した場合に地区住民が安全に避難できるよう、地域の実情に即し、被害状況、避難経路などの具体的な情報を盛り込んだ地区防災計画を策定した。

地域の防災力を高める取り組みを継続し、住民が安全・安心に暮らせる体制の整備に貢献していることなどから受賞が決まった。

防災に役立つ講習なども行われる高松地区の訓練(2022年11月)

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