慶風高eスポ部が活躍 公式戦で優勝

慶風高校(和歌山県紀美野町、田原サヨ子校長)のeスポーツ部が、全国大会での活躍を目指し活動している。2月に大阪府で開かれた「和歌山城下町eスポーツ大会」では、3年生の瀬田龍斗さん(17)、𠮷田翔太さん(17)の2人が初めて公式戦で優勝を果たし、4月16日には県庁を訪れ、岸本周平知事に報告した。

同校は県内でいち早くeスポーツを部活動に取り入れ、2022年4月の創部以来、高校生対象のeスポーツ大会に積極的に出場。プロゲーマーで顧問の村澤正隆さんの指導を受けながら、実力を磨いている。現在の部員は8人。

和歌山城下町eスポーツ大会(メタバース和歌山実行委員会主催)では、人気ゲーム「フォートナイト」に再現された和歌山城のマップでバトルを繰り広げ、地元勢として強さを見せつけた。

県庁には瀬田さんと𠮷田さん、村澤さん、田原校長らが訪問。岸本知事は、アメリカなどではeスポーツの優秀者が著名大学に進学できる道が開かれていると紹介し、「日本もいずれそうなる。自分の好きなことを見つけて、感性を磨いて、夢中になれることに意味がある時代。大人としてそういう場を提供していきたい」と激励した。

瀬田さんと𠮷田さんについて村澤さんは「才能があって、メキメキと伸びている」と期待を寄せる。2人は6月に予選が始まる高校eスポーツの全国大会「ステージ0 eスポーツ・ハイスクール・チャンピオンシップ」に出場する予定で、瀬田さんは「和歌山といえば瀬田・𠮷田と言われるように名を残したい」、𠮷田さんは「優勝を目指して、しっかり連携が取れるように練習したい」と意気込んでいた。

県は、eスポーツ人口を拡大し、若者を中心とした地域活性化を目指す「eスポーツわかやま推進プロジェクト」を推進。本年度は、県立高校で外部指導者によるeスポーツのコーチングを行い、活動のモデルとすることを計画している。

優勝を岸本知事㊧に報告した瀬田さん㊨、𠮷田さん

優勝を岸本知事㊧に報告した瀬田さん㊨、𠮷田さん

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