クレアベストが事業説明 IR誘致に関し
和歌山県が誘致を進めているカジノを含む統合型リゾート(IR)事業について、県議会は8日、優先権者候補となっているカナダの投資・運営会社、クレアベスト・グループから事業計画について説明を受け、質疑を行う全員協議会を県庁北別館で開いた。
同グループの関連会社、クレアベストニームベンチャーズ㈱(東京)の梶武司プロジェクトマネジャーらが出席。同社の運用資産総額が約2200億円、投資先の約3割がカジノなどのゲーミング産業であることなどグループの概要と実績を紹介した後、約6万平方㍍の展示場、約2700室の宿泊施設などを備える和歌山IRの事業計画を説明した。
同社が県に提案した計画は、約4700億円を初期投資し、開業4年目の試算で雇用創出約1・4万人、目標来訪者数約1300万人(うち外国人約300万人)。県議からは、投資資金の確保や集客目標の達成を疑問視する意見の他、IR誘致に賛成の議員からも「総花的すぎてついていけない」などの発言があった。
梶マネジャーは、他のIR候補地との競争のため詳細は明らかにできないとした上で、「県の力を借り、皆さまの知見を加えて(計画を)ブラッシュアップすれば実現できる」と話し、数値目標の裏付けなどは将来的に説明の機会を設けたいとした。
同社は7月中に和歌山市内に事務所を開設する予定。正式に優先権者に決定した後、県と共同で区域整備計画を作成し、来年4月28日までに国に申請する。
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