夏休み31日まで延長 感染急拡大で県内学校
新型コロナウイルスの感染者急増を受け、和歌山県は24日、今週から順次始業式を迎える予定だった県立学校の夏休みを31日までとし、9月以降は分散登校やオンライン学習などの実施を検討すると発表した。公立小中学校の対応は各市町村教育委員会が判断し、県と足並みをそろえるところが多いが、すでに2学期が始まっている市町もある。
県立学校の対応は県教委が23日に決定し、各校に通知。仁坂吉伸知事は24日の定例記者会見で、学校で感染が起こると、子どもを通して各家庭にウイルスが持ち込まれ、家族の職場などにも拡大する恐れがあるとし、「学校を通じての感染を抑制しないといけない」と今回の措置の理由を説明した。
県立学校の夏休みは31日までと規定されているが、校長の裁量で短縮の申請が可能で、ことしは中学全4校、高校32校中28校、特別支援学校11校中4校が短縮を予定していた。向陽中高(和歌山市)のみ23日にすでに始業式を行ったが、24日から再び夏休みとなっている。
公立小中学校の対応は、感染状況に地域差があるため、状況に応じた適切な対応を各市町村教委に依頼。本紙エリア5市町の対応は、和歌山市と岩出市、紀の川市が県と同様に31日まで夏休みとすることを決めた。海南市は23日、紀美野町は24日に始業式を実施済みで、再度休みにすることなく2学期を続ける判断をした。
県は、学校の対応に加え、新型コロナに関する県民への「お願い」を一部変更。宿泊施設に対して県外からの新規予約の受け付けを控えること、イベントの開催は慎重にすることを求めている。
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