感染防止へ協力を HYDEさん標語で呼び掛け
「ひっそりとLINEで会話皆のため」「最後まで気を緩めずに完走だ」―。24日に和歌山市手平の和歌山ビッグホエールで開かれた和歌山市出身のアーティスト、HYDEさんのコンサート「20th Orchestra Concert HYDE黑ミサ2021Wakayama」。会場にはファンに新型コロナの感染防止対策を呼び掛ける、ユーモアに富んだHYDEさんの標語が掲示された。
新型コロナ感染拡大の影響を大きく受けた音楽業界にあっても、HYDEさんはスタッフや会場の感染防止対策を徹底し、どうすれば安全に公演ができるかを模索しながら精力的に音楽活動を続けてきた。
この日、入場口では非接触体温計での体温確認や手指のアルコール消毒を実施。来場者には不織布マスクの着用を徹底し、大声を出さず静かに鑑賞するよう求めた。観客は声援の代わりに拍手を送り、会場は一体感に包まれた。HYDEさんはステージで「ルールを守りながら安全にライヴができるか、戦いのようなものだった。毎回、メンバーやスタッフがドキドキしながら検査を受け、一歩一歩公演を重ねてきた」と振り返った。
時間を共有してきたオーケストラの仲間には「戦友のような気持ち」と明かし「ファンの皆さんを含め、みんなで努力して、みんなで勝ち取ったコンサート」と感謝。コロナ禍での40本にわたる公演を思い返し「こんな期間にこれほどのライヴをしたのは、世界的にも僕ぐらいじゃないかと思う。きちんと対策をすれば、これだけのことができると世の中に示すことができたのでは」と感慨深げだった。
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