3人死亡、感染者402人 クラスターは3件
和歌山県は16日、新型コロナウイルスに感染した和歌山市の80代女性2人と70代男性の計3人が亡くなったと発表し、県内の死者は累計85人となった。新規感染者は402人で、前週の同じ水曜より94人減少。県福祉保健部の野㞍孝子技監は「減少傾向にあると思われる」と述べた一方、この日もクラスター(感染者集団)3件を認定したことなどから、引き続き注意が必要とした。
亡くなった3人はクラスターとなった別々の高齢者施設で陽性が確認され、治療を受けており、新型コロナは間接的な死因となった。
402人の保健所管内別内訳は、和歌山市205人、海南18人、岩出57人、橋本61人、湯浅31人、御坊14人、田辺14人、新宮2人。
新たなクラスターは、197例目が湯浅管内の特別養護老人ホームで、職員3人と入所者3人が感染。198例目は同管内の高校で、陽性者は教員5人。199例目は和歌山市の病院で、入院患者6人と職員2人の感染が確認された。
直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が前日比10・2㌽減の332・1人。全ての保健所管内別でも減少となった。
県内の感染者は累計1万8677人、入院者数は395人、重症者は県基準で48人、国基準で8人。病床使用率は63・4%、入院待機者は3205人。
感染者数には減少傾向がみられるものの、高齢者や基礎疾患のある人を中心に死亡が続き、病状が急変して自宅などから救急搬送される例も多いことから、野㞍技監は、接する周囲の人の感染予防対策の徹底を改めて呼び掛けた。
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