「友達いっぱいつくる」 加太小で入学式
和歌山県内の多くの公立小学校で11日、入学式が行われ、市立加太小学校では6人(男子3人、女子3人)の新入生がピカピカのランドセルとともに期待を背負い、新たなスタートを切った。
式で岩本浩志校長(58)は「あいさつをする」、「何事にも一生懸命取り組む」、「時間を大事に使う」といった三つの頑張ってほしいことを伝え、「頑張っている自分を好きになって、楽しい加太小学校での生活を過ごしてください」と式辞。
在校生42人も出席し、2年生の8人が「一生に楽しく過ごしていこうね。えいえいおー!」と元気よく歓迎し、6年生を代表して、幸前夕夏(ゆな)さんが「加太小学校はとても楽しいところです。明日から元気に学校に来てください」と優しく呼び掛けた。
新入生の静川さくらさん(6)は、「友達をいっぱいつくって遊びたい」と学校生活に胸を膨らませていた。
同校は、本年度から通学区域を越えて就学できる「小規模特認校」として、県内で初めて加太中学校と共に認定された。同制度は、在校者数が減少し存続が危ぶまれる学校で、小規模の良さを生かした「特色ある学校運営」を進める場合、校区外からも児童・生徒を集められる制度のこと。
同校では海や漁業、観光など、地域にある身近なものを調べて良さを発見していく授業を総合的な学習を中心に展開していく。昨秋にはオープンスクールを開くなど、制度を利用した転入学の検討を呼び掛けてきたが、前例がないことや通学への不安などにより見送る人が多く、同制度を利用して転入したのは新6年生の1人だった。
岩本校長は「まだ制度が始まったばかりなので、5年、10年先にたくさんの児童が来てくれるような魅力のある学校にできるよう、地域の豊かな自然と環境を生かして、充実した学びにつなげていきたい」と意気込んでいる。
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