独自の視点光る写真 川口、磯間さん2人展

和歌山市の川口理一郎さん(90)、岩出市の磯間弘児さん(75)による写真展「それぞれの視点」が6日まで、和歌山市吹上の小松原アートスペースで開かれている。

ワカヤマフォトクラブの講師を務める川口さんと、会長の磯間さんによる2人展。2018年以来2回目となる。

四十年来の写真仲間で、ともに公募展での受賞歴多数。磯間さんは「いい師匠であり、良きライバル。追い越そうと思っても、とても追い越せない存在」と話す。川口さんも「磯間さんは装飾的な美の感覚に優れている」とし、刺激を受けているという。

会場には組み写真を含め、スナップや心象風景などカラー、モノクロ合わせて33点を展示。

磯間さんは形の面白さや光と影の美しさに心引かれるといい、役目を終えたプロペラ機、ダンサーの動きをダイナミックな構図で捉えた作品を並べた。ショーウインドーのマネキンの視線に着目した緊張感のある一枚など、独自の視点が光る。

川口さんは「スナップにしても、アート的に撮りたい」と、黒の空間に斜めに入る一筋の赤が印象的な街の造形、ポップなアート空間で歩く人の一瞬を捉えたもの、白い砂浜に大きく伸びたヤシの木の影を人物とともに捉えた作品を出品。「写真は生きがい。まだまだ元気に作品をつくっていきたい」と情熱を燃やしている。

2人は「モチーフは違い、それぞれの視点や表現を楽しんでもらえれば」と呼び掛けている。

午後1時から6時(最終日は5時)まで。

問い合わせは同所(℡090・4560・9028)。

作品を手に磯間さん㊧と川口さん

作品を手に磯間さん㊧と川口さん

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧