第5波のピーク下回る 新規減少続き66人
和歌山県は10日、県内で新たに66人が新型コロナウイルスに感染し、前週の同じ金曜より67人減少したと発表した。金曜の新規感染者数が100人未満となるのは1月7日以来154日ぶり。直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が前日比7・2人減の56・3人で感染第5波のピーク時(昨年8月25日、61・7人)を下回り、県福祉保健部の野㞍孝子技監は「第6波が収束に向かっている」との認識を示した。
新規感染者の保健所管内別内訳は、和歌山市29人、海南1人、岩出10人、橋本10人、湯浅8人、御坊7人、田辺1人、新宮0人。
新規クラスター(感染者集団)の認定は3件。388例目は橋本管内のこども園で、園児6人と職員2人が感染。389例目は岩出管内の保育所で、陽性者は園児2人と職員4人。390例目は岩出管内の病院で、入院患者4人と職員3人、出入りする関係者1人の感染が確認された。
県内の感染者は累計4万2947人。入院者数は75人、重症者は県基準で6人、国基準で1人、肺炎患者は12人。病床使用率は12・2%、ホテル療養を含む待機者は446人。
野㞍技監は、感染者数の減少が続く一方、陽性者に占めるワクチン3回接種者の割合は増えていると指摘。医療機関や福祉施設では、職員に症状があれば勤務せず早期に受診し、入院患者や入所者に体調の変化があれば新型コロナを疑って検査するよう、改めて呼び掛けた。
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