介護職の魅力を紹介 中高校生向けガイド本

和歌山県社会福祉協議会の県福祉人材センター「ハートワーク」(和歌山市手平・和歌山ビッグ愛7階)は、介護職への理解を深め、就業の促進を図るため、中学生・高校生やその保護者、教員などを主な対象とした魅力紹介のガイドブック『「介護」という仕事』を作成した。同センターは「介護はこれからますます必要な仕事。一人でも多くの若い人に入ってきてもらいたい」と話している。

同センターによると、少子高齢化が進み、介護職の需要はさらに高まっている一方、仕事の内容や待遇面で「きつい」とのイメージが根強く、就業希望者は減っているという。

しかし、介護職の給与改善の取り組みが進められ、県内介護職員の平均月収は、2015年の21万400円から20年には23万9800円に約3万円上昇し、年収では30万円以上増加。働き方に対する事業者の配慮も進み、他の職種に比べて平日の休みが多く、子育てしやすい勤務形態の中で仕事と育児を両立する人も少なくない。

今回のガイドブックは、従来のものを刷新して昨年度末に完成。フルカラー16㌻の構成で、介護の現場での仕事の様子、サービス利用者との交流の様子など写真を多く使用し、読みやすく、仕事のイメージがつかみやすくなっている。

介護サービスの種類、代表的な資格取得へのキャリア形成の流れの他、介護職員へのインタビュー、一日の仕事の流れの例などについて紹介。施設利用者のインタビューと親族からの声も掲載している。

ガイドブックは1万8000部を発行し、県内の高校2年生全員の他、中学校や特別支援学校などに配布する。若い世代に関心を持ってもらい、就労への動機付けにすることを目指している。

同センターは「介護の仕事は人を支え、喜ばれ、いろんな気付きがある。自信をもってお勧めできる」と話し、ガイドブックの活用を呼び掛けている。

ガイドブックをPRする「ハートワーク」の職員

 


 

就職フェアを開催 7月2日ビッグ愛

同センターは7月2日午後1~4時、2022年度第1回「福祉・介護・保育の就職フェアわかやま」を、和歌山ビッグ愛1階大ホールで開く。事業所と参加者をオンラインでつなぎ、個別面談などができる。

参加事業所は昨年の32から44に拡大。同センターホームページ内の特設サイトに、各事業所の紹介動画や求人情報などが掲載されており、事前にじっくり確認ができる。

オンライン面談は事前予約者が優先。当日の会場でもPR動画を上映し、タブレット貸し出しで個々に見ることも可能。同センターのキャリア支援相談員などによる相談コーナーも設ける。

来場者にはハンカチ・マスクケースをプレゼントする。

面談の予約、問い合わせは同センター(℡073・435・5211、メールjinzai@wakayamakenshakyo.or.jp)。