40周年の友好発展を 済南市一行和市へ
和歌山市と友好都市提携を結んでいる中国・済南市の訪問団が28、29日、提携40周年を記念して和歌山市を訪れた。歓迎会や記念の覚書締結などを行い、産業やスポーツ、青少年分野での交流などの発展に向け、意見交換した。
済南市は県と友好提携している山東省の省都で、人口約920万人。清朝の皇帝が「天下第一泉」と呼んだ趵突泉(ほうとつせん)など著名な観光地もある。県省間の提携より1年早く、1983年1月14日に友好都市となり、ことしで40周年を迎えた。
今回来和したのは、中国共産党山東省委員会常務委員で済南市委員会トップの劉強書記をはじめ11人の一行。28日は和歌山城などを視察し、実務者レベルで記念の覚書を締結し、尾花正啓市長らと歓迎会に出席した。
40周年の覚書は、2008年11月締結の覚書を拡充した内容。経済分野について、互いの産業の特色やビジネス環境を活用し、協力や投資の可能性の周知に努めるとした他、スポーツ・文化分野の人的交流の拡大、両市の定期的な実務者協議の実施などを盛り込んでいる。
29日、一行は尾花市長を表敬訪問し、市役所市長室で贈り物の交換や歓談の時間を過ごした。
尾花市長は「長年にわたり親しく交流してきた40年間は、和歌山市にとって大きな財産になった」と述べ、新たな覚書に盛り込まれた経済分野の交流が深まることに期待を寄せた。
劉書記は和歌山市の歓迎に感謝し、今後の両市の交流発展に向け、和歌山市の中学生を済南市に招待することや、韓国の友好都市も交えたサッカーの親善試合の開催、大学生の交流、ビジネスマッチングの実施などを提案。尾花市長は謝意を伝えた。
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