水しぶき迫力満点! 島ものづくり塾クルーズ
公益財団法人島財団(和歌山市、大江嘉幸理事長)が主催する「島ものづくり塾」で学ぶ小学生29人は8日、和歌浦湾のクルーズを体験し、船からの景色を楽しんだ。
同財団は、未来の科学技術の進歩を担う子どもたちを育てようと、島精機製作所(同市坂田)の創業者で名誉会長の島正博さんが2019年に創設した。
クルージングは、特別講義として開催。自分たちが住むまちを、普段とは違う角度から眺めることで、新たな発見につなげてもらおうと、おととしに続いて2度目の開催となった。
塾生たちはライフジャケットを着用し、4グループに分かれて2階建てクルーザー「あいらんど号」に乗船。和歌山マリーナシティヨット倶楽部(同市毛見)を出発し、和歌浦湾を約30分かけて巡った。
この日は、あいにくの雨となったが、塾生たちは風を受け水しぶきを浴びながら、海上から雑賀崎灯台や番所庭園などを眺めたり、操縦席に座ったりして楽しんでいた。
小学3年生の頃に終戦を迎えた島さんは「戦後は貧しく、海でサザエをとったり、畑で野菜を作ったり、生活の知恵を身に付けてきた。今のような豊かな時代にあっても、小学生の頃から、山や川での自然体験を通じて、愛・氣・創造を大切にしてほしい」と話していた。
直川小学校3年生の中村千香子さん(8)は「海は一面すごく広くて、波がかかってきそうだった。運転席から景色を見て楽しかった。また乗りたい」と笑顔だった。
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