國松さんが特別講演 100歳大学卒業式で
ことし9月に開講した「わかやまコンパクト100歳大学part2」の卒業式が25日、和歌山市紀三井寺の南コミュニティセンターで行われ、元滋賀県知事の國松善次さん(85)の特別講演と修了証書の授与があった。
NPO法人和歌山保健科学センター(同市上野)主催。「100歳大学」とは、「人生100年時代」ともいわれる中、60歳以上の人が老いを生きる覚悟とノウハウを体得する学びの場のこと。
全7日間の日程で、介護予防や地域貢献、各種制度から学ぶ経済的自立など、さまざまな講義やグループワークを学んだ。
特別講演には、現在、健康・福祉総研の理事長を務める國松さんが「100歳大学卒業生の社会貢献の場」をテーマに登壇。「時代は変わり、余生といわれる期間が長くなり、もう一幕追加された。老いのステージをどう生きるかは本人の努力」と話した。
國松さんは、52歳から毎年、自転車で琵琶湖一周181㌔を走っており、75歳からは、全国の護国神社を3年かけて自転車で周った。
「自転車は体力、気力がなかったらできない。目標を持って努力することが必要。努力は継続しないと成功しない」とし、「地域などで仲間をつくり、目標や役割を持ち、努力して褒め合う。自分のできることや好きなことをやってほしい」と話した。
受講生の神谷尚孝さん(87)は「受講して、これまでの生き方は間違っていなかったのだと思った。今後も経験を生かして活動を頑張りたい」と話した。
同保健科学センターの市野弘理事長は「参加者は目標を持った人が多く意識が高い。今後も継続して取り組み、サポートできたら」と話した。卒業後は「健康生きがいづくりアドバイザー」の資格取得を目指せ、地域で互助・共助の担い手として活躍できる。
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