衆院選和歌山2区 共産が楠本氏擁立
共産党は8日、次期衆院選の新和歌山2区に、党県委員で前県議の楠本文郎氏(69)を擁立すると発表した。県庁で記者会見した楠本氏は、自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金問題について「政治と金の問題は、どの角度から見てもきちんと国民に説明できる状況にならないといけない」と述べ、責任を追及し、共産党が主張してきた企業団体献金の禁止などを目指す考えを話した。
楠本氏は御坊市出身。和歌山大学教育学部を卒業後、小学校教諭を経て同市議9期、県議(同市選挙区)1期を務めた。国政挑戦は、2017年10月の衆院選和歌山3区に立候補し、自民党の二階俊博元幹事長(84)に敗れて以来、2回目。次期衆院選から区割りが変わる新2区には二階氏も立候補を予定し、再び対決することになる。
記者会見で楠本氏は、地域で自民党のパーティー券購入に協力してきた事業者などを身近に多く知っており、裏金になっていたことに対する憤りの声を聞いていると指摘。「お金で政治の力の入れ方が左右されるということでは筋が違う」と述べ、企業団体献金の禁止を訴えた。
また、生活が苦しいという住民の相談を多く受けているとし、消費税率の5%への引き下げ、子どもを産み育てたい人を支援する少子化対策の推進などを政策に挙げた。
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