県政を前へ進める予算 議会開会で知事所信
和歌山県議会2月定例会が22日に開会し、県当局は、過去最大規模となる総額6280億340万円の2024年度一般会計当初予算案をはじめ、議案96件などを提出した。岸本周平知事は、就任以降、編成方針から携わった初めての当初予算案であり、「私の公約を実現し、県政をさらに前へと進めていくために必要な予算」と述べた。
岸本知事は提案理由の説明に先立ち、県政の最近の動向について報告。和歌山と同じ半島地域である能登半島での巨大地震発生を踏まえ、被害状況やその対応を検証し、県の防災対策を見直すとした他、パートナーシップ宣誓制度の導入にふれ、幸福追求の権利が尊重される社会づくりへのさらなる取り組みに意欲を示し、愛称が「熊野白浜リゾート空港」に決まった南紀白浜空港への誘客、滑走路の延伸を進めることなども話した。
当初予算案については、自身の政治スタイル「現場に出向いて、生の声を聞く」の実践から、「皆さまの思いを吸収し、県民が笑顔となり、全ての人が希望を持って生き生きと暮らせる『ウェルビーイング』な県の実現を目指して編成を進めた」と述べた。
2月県議会の会期は3月19日までの27日間。5日に補正予算関係議案を先に採決し、予算特別委員会は12、13日に行う。県当局はまた、3月31日で任期満了となる県教育長の人事案を追加提案する予定。
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