古布リメーク作品 如さんが海南で展示会
着物などの古布をリメークして作品にする、古布アーティスト如紡希(きさら・つむぎ)さん(77)の展示会「よみがえりのひなびなvol・3」が3月5日まで、和歌山県海南市阪井の登録有形文化財、山本勝之助商店母屋で開かれている。
古布の古典柄を動物や人形の衣装などに取り入れ、発想豊かな如さん独自の世界観が楽しめる。
庭には、ひな人形が飾られ、館内には、稲わらと古布を合わせ、十二支が乗った新作「宝船」をはじめ、昔話の世界を表現したジオラマなど600点以上が並ぶ。
ジオラマ作品では三つの物語が楽しめる。「さるかに合戦」は、柿の実を取ろうと木に登る5㌢ほどのサルや、サルに踏まれるカニ、栗の柄布で制作された栗、臼など細部まで遊び心が満載の愛らしいものばかり。
「ももたろう」では、鬼の金棒には黒い布にビーズをあしらい、小屋の中には、約3㌢の桃から生まれたばかりの桃太郎、小屋の裏には、洗濯竿に、ふんどしと法被が干されているのを見ることができる。
如さんは「ひと針ひと針全部一から作ったもの。一堂に飾り見ていると自分でも感心する。手に取ってじっくり見てもらえたら。ジオラマの引き取り手も募集しています」と話している。
作品の即売もある。午前10時~午後4時。問い合わせ先は如さん(℡090・9277・2177)。
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