現職中芝さんV5 岩出市長選
万歳で喜びを爆発させる中芝さん(中央)
岩出市長選は9月30日、 投開票が行われ、 強大な組織力を基盤に選挙戦を展開した現職の中芝正幸さん(69)=無所属、 自民・民主・公明・社民推薦=が新人の尾和弘一さん(65)=無所属=を大差で下し、 町長時代を含め5選を果たした。
午後10時の開票発表で当選が確実となった中芝さんは、 多くの支持者が集まる岩出市宮のホテルいとう玄関前に笑顔で到着。 大きな拍手で迎えられ、 支持者と握手を交わしながら壇上に登った。
祝勝会では山本茂博選対本部事務長のあいさつの後、 陣営関係者や支持者と万歳三唱で当選の喜びを爆発させた。
衆参両議員や近隣首長を代表して和歌山市の大橋建一市長らが祝辞。 その後マイクを握った中芝さんは選挙活動を支えてもらった地域や企業、 組合、 各種団体に感謝を述べ、 「目先の利より、 後年に行政サービスの低下をきたさないことが大事ということなどを、 皆さんに分かっていただけた」 と勝因を語り、 「岩出市の子どもたちは笑顔でしっかりとあいさつができる。 その子どもたちの時代に行政サービスを低下させないように頑張りたい」 と誓った。
報道陣には 「投票率が11・94も下がったことが情けない」 と振り返り、 「行政はバランスが一番。 第2次長期総合計画に基づきながら、 各施策の再構築など時代に合わせてやっていきたい」 と展望を述べた。
◇
終始優位に選挙戦展開 中芝さんは出馬表明こそ相手候補に遅れはしたが、 50以上の団体や個人の推薦を受け、 強大な組織力で他候補者を迎え撃った。 投票率アップへ「市民とともに創ろう 安心・安全 躍進のまち」をキャッチフレーズに掲げ、 告示前には市内約20地区でミニ集会を開いて着実に足場を固め、 終始優位に選挙戦を進めた。
低迷する日本の景気などにふれながら 「自主自立の自治体運営が必要」と訴え、 下水道や道路の社会基盤整備、 防災対策などを約束した。
尾和さんはごみ袋有料化の廃止や乳児から中学生までの医療費無料化、 第三中学校の建設などを訴え、 批判票や若年層票を狙ったが、 及ばなかった。
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