不服な不起訴は訴えよう 検察審査会がPR


パンフレットを配る会員

 検察官の不起訴処分の判断を国民の代表がチェックする 「検察審査会」 制度を知ってもらおうと、 和歌山検察審査協会 (岩﨑俊弘会長) は17日、 和歌山市のJR和歌山駅前で啓発活動を行った。

 同制度は、 不起訴処分の善しあしを、 国民の中からくじで選ばれた11人の検察審査員が審査するもの。 事件の被害者などは不起訴処分が不服な場合、 検察審査会に無料で審査の申し立てや相談ができる。 昭和23年の制度開始以来、 これまでに55万人以上が検察審査員、 補充員に選ばれている。

 同協会によると、 近年、 JR福知山線の脱線事故、 明石橋事故などで検察審査会の存在が取り上げられているが、 制度の認知度はまだまだ低いという。

 啓発活動は今月1~7日の 「法の日」 週間にちなんだもの。 検察審査員OBの会員12人が参加し、 通行人に 「不起訴になった刑事事件でも不服を訴えることができます」 と呼び掛け、 パンフレットなどを配った。

 岩﨑会長 (72) は 「市民の平等性を保つための組織なので多くの人に利用してほしい」 と話している。

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