15日、西井阪で「浄瑠璃音頭盆踊」
当日の打ち合わせをする西田さん(右)と階さん(中央)ら
紀の川市西井阪の蓮乗寺境内で15日、「西井阪浄瑠璃音頭盆踊」が開かれる。旧打田町の無形文化財だった同盆踊りを地域の人に根付かせるとともに文化財の復活を目指そうと、区長の階誠治さん(66)と前区長の西田理さん(66)が中心となり、当日の準備を進めている。
2人によると、同盆踊りは江戸時代末期の文久3年(1863年)には地域で踊られていた歴史のある行事だという。戦争の影響で一時は途絶えてしまったが、戦後間もなく復活。しかし、再び途絶えるという繰り返しが続き、昭和58年を最後に盆踊りは姿を消していた。
「このままでは伝統的な盆踊りが無くなってしまう」と、当時同寺の総代を務めていた西田さんが働き掛け、平成22年に再び盆踊りを開始。昨年は区長として地区住民に呼び掛け、踊りの練習を実施した。
ことし区長に就任した階さんも引き続き盆踊りを広める活動を展開し、回覧板やポスターで地域住民に周知を図った。また、練習する回数も昨年の3倍に増やし、参加者の数も増えてきた。
盆踊りは午後7時から9時まで行われる。2人は「多くの人に知ってもらい、子どもたちに歴史や文化を引き継いでもらいたい」と話している。問い合わせは階さん(℡0736・77・2921)。
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