県内も発生確認 キウイかいよう病
症状が現れた葉(県提供)
今月2日に国内で初めて愛媛県で発生が報告された、キウイフルーツの木をからす「キウイフルーツかいよう病」の「Psa3系統」に感染した木が、県内でも紀北地域3園地で5本確認された。
県が29日発表した。感染拡大防止へ、症状がひどい木から4本は農家が伐採、残り1本も速やかに対応するとしている。
県によると4月下旬ごろから、葉に斑点が現れたり、枝がかれたり、幹から樹液がもれ出すなどの症状が見られた。農業生物資源研究所の遺伝子診断で、県内初確認の同系統であることが分かった。
同系統は国内でこれまで確認されていた「Psa1系統」より毒性が強く、かれやすい。雨で病原菌が木からしみ出し、拡散するという。
今月、愛媛県に続いて9日に福岡県、22日に佐賀県、27日に岡山県で発生が報告されている。感染経路は調査中。
県の年間収穫量(平成24年産)は3560㌧、栽培面積は151㌶でともに全国3位。県では症状の早期発見や薬剤防除などを農家に呼び掛けていく。
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