県議選まで1カ月 和歌山市は17人か

 統一地方選の前半戦となる県議選(4月3日告示、12日投開票)まで、いよいよ1カ月となった。和歌山市選挙区は定数15に対し、現職新人合わせて17人が水面下での前哨戦を展開。1日までに、ほぼ全員が後援会の事務所開きを済ませた。ただ、目立った争点はみられず、立候補予定者が少ないこともあり、候補者乱立で激戦が予想される同市議選と比べて静けさが漂っている。

 立候補を予定しているのは五十音順に(丸数字は当選回数)、井出益弘(68)=自民⑧粟=、宇治田栄蔵(64)=自民⑦南汀丁=、浦口高典(59)=民主③堀止西=、奥村規子(63)=共産②杉ノ馬場=、尾﨑太郎(49)=自民③土佐町=、片桐章浩(53)=無所属②有家=、多田純一(61)=公明②鳴神=、長坂隆司(58)=無所属・民主推薦⑤東高松=、中拓哉(58)=公明②出口中ノ丁=、新島雄(63)=自民⑤古屋=、藤本眞利子(61)=無所属③新中島=、森礼子(46)=自民②新内=、山下直也(59)=自民⑤吹上=の現職13氏と、生駒勇介(27)=無所属・自民推薦・本町=、岩井弘次(57)=公明・楠見中=、加藤直人(58)=共産・栗栖=、菅原博之(58)=維新・鳴神=の新人4氏。

 公明党は、今期で引退する角田秀樹氏と新人が交代して3議席を維持する方針で、前回はトップ3を飾っている。

 現在の同選挙区は、山下大輔氏(現・維新の党県総支部代表)が平成24年の衆院選出馬のため辞職したことに伴い、1議席の欠員となっているが、当時の山下氏の票が今回、どこまで維新票につながるか。共産は前回失った1議席の回復を目指す。

 1日には、ある現職の事務所開きがあり、あいにくの雨の中、多くの支持者らが集まった。立候補予定者は地元の公共交通の状況などを説明し、「行政と15年後のまちづくりを考える役割を担わせてほしい」と訴え、ガンバローコールで気勢を上げた。

 別の現職の陣営関係者は「前回の得票がそのまま簡単に得られるとは考えていない」と気を引き締め、昨年の市長選や知事選と同様、投票率の低下も心配している。

 また、別の現職の陣営からは「今回は楽な選挙や」と楽観視する声も聞こえてくる。

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