命を養う道具に感謝 飲食業組合が箸供養
和歌山市内の約160店舗が加盟する市料理飲食業組合(花岡豊組合長)は4日、箸に感謝する「箸供養」を同市元寺町の覚樹院高野寺(阪口隆俊住職)で行い、同組合員や地域住民ら約30人が参列した。
箸は、命の源である食事をする時に使うため、魂が宿っており、むやみに捨てるべきではないという考えから、平成19年に箸供養を始めてことしで9回目。同寺は箸供養の発祥の地とされる徳島県の徳島箸蔵寺と同じく、弘法大師を開祖とする寺院。
ことしは使用済みの割り箸約5万本が集められ、阪口住職と息子の隆祥副住職が、商売繁盛や家内安全を願って経を読み上げると、参列者は焼香をしたり、木魚をたたいたりして箸に感謝した。
花岡組合長は「私たちは飲食店を経営していて、お客さまが使った箸に感謝をするのは当然。箸への感謝は、お客さまへの感謝でもあります。この行事をもっとたくさんの方に知ってもらって、私たちと一緒に供養に参加してもらえれば」と話していた。
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