ネット被害防止へ 美里中生がルール作成
紀美野町立美里中学校(中屋多加志校長)の生徒会は本年度、インターネットを原因とする生徒間や不審者とのトラブルを回避するため、スマートフォンやパソコンなどのネット通信機器を使用する際のルールを決め、全生徒に守るよう呼び掛けている。
ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のアプリでのやり取りが原因で友達とけんかになったり、仲間外れにされたりするなどのニュースが社会に飛び交う中、同校生徒会は、独自のネットルールを決めて未然にトラブルを防ごうと作成に取り組んだ。各学年でスマホのメリットとデメリットを挙げてもらい、生徒会でデメリットをなくすための対策を夏休みまでに考え、9月の生徒会新聞で発表した。
独自ルールの内容は、使用時間は平日が2時間、休日が3時間まで▽テスト期間中の使用は1時間半まで▽「夜11時半以降は深夜」が美里中の常識なので使わないようにする―となっている。
SNSアプリでメッセージへの返事がなくトラブルになるケースがあるが、ルールを作ることにより、メッセージを返信できない時も「2時間以上スマホを使っていたから」「テスト期間中だから」と断ることができるというアイデア。
生徒会長の折口幸祐君(14)は「ネットでのトラブルでいじめに遭い、自殺してしまう人もいる。ネットの被害のない学校にしたい」と話している。
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