白浜空港にLCCを 誘致協が市長訪問
中国人を中心に急増する県内への外国人観光客をさらに増やそうと、南紀白浜空港(白浜町)に格安空港会社(LCC)を誘致する動きが活発化している。県内各種団体の代表らでつくる「LCC誘致協議会」(小竹幸会長)は29日、和歌山市役所の尾花正啓市長を訪問し、誘致運動への協力を求めた。
協議会は昨年11月に発足。同空港の定期便は現在、日本航空(JAL)が一日3便運航しているのみで、利用度が高いとはいえず、県内唯一の同空港を活用しようと話が進んでいる。
協議会では、LCCで白浜空港から入国し、関西空港から出国するルートが実現すれば、県内各所を回る観光ルートができ、経済効果拡大のメリットがあるとしている。同構想は多くの県民の賛同を得て、2カ月で約5000筆の署名が集まった。
尾花市長は「平成30年度末には阪和自動車道の南インターが完成し、市内への時間も短縮される。白浜と和歌山がつながる。オール和歌山で頑張りましょう」と構想に理解を示した。
白浜在住の小竹会長(69)は「このまま外国人観光客が増えると、関空で収まりきらないほどになることも予想され、LCCの白浜誘致はチャンスへとつながる。行政が実現に向けて動きやすくなるように運動を強めていきたい」と話している。
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