まちから暴力団排除を 県警がローラー作戦
指定暴力団「山口組」の分裂騒動などを受けて県警組織犯罪対策課などは18、19日、和歌山市の繁華街「アロチ」で、暴力団と悪質な風俗営業店の排除を目的にしたローラー作戦を展開した。
対象は約600店。同課や生活安全企画課、和歌山東署から、延べ約100人の刑事を動員。訪問先では、暴力団から不当要求がないか、みかじめ料を支払っていないか、風営法を順守しているかなど、アンケートを取るとともに、啓発チラシを配付した。
訪問を受けた同市友田町でバーを経営する矢野海里さん(42)は「暴力団組員と分かれば、退店してもらうように強い態度で臨みます」と話していた。
組織犯罪対策課によると、県内の6代目山口組と神戸山口組の傘下組織は計8組織存在し、両暴力団による資金獲得活動が活発になることも危惧されるという。同課の南出徳仁課長補佐は「暴力団の不当要求があった場合は、怖がらずに警察に相談してもらい、自分で解決しようとしないでください」と呼び掛けている。
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