高校通信制教育の研究会 43年ぶり県開催
全国の高校通信制教育の関係者らが集い、実践発表や意見交換を行う「第68回全国高校通信制教育研究会(全通研)」が15~17日の3日間、和歌山市の県民文化会館で開かれた。県内での開催は昭和48年度以来、43年ぶり。
15日は理事会などがあり、16日の開会式と総会には約390人が参加。開会式には県内から、宮下和己県教育長や県高校校長会会長の岸田正幸桐蔭高校長らが出席した。全通研会長代行の賀澤恵二NHK学園高校長は「全通研も見直しの時期を迎えている。通信制の在り方について教育現場から発言し、取り組んでいきたい」とあいさつした。
総会の後、文部科学省の高校教育改革プロジェクトチーム専門官の柿澤雄二氏が講演した。
高校をめぐる最近の動向をテーマに話した柿澤氏は、教育理念として「社会に開かれた教育課程」を目指して次期学習指導要領が作られていることを説明。次期指導要領案には、新しい時代に必要となる資質を踏まえた教材や科目の見直し・新設と、生徒が対話的・主体的に深い学びができるアクティブ・ラーニングによる学習課程の改善などが挙げられていると話した。
さらに、次期指導要領について、生徒の自立性やさまざまな生徒の共同的な育成が重要になる通信制学校にこそ取り組んでほしい内容であると強調した。
17日には、学校運営や人権教育、各教科など6つの分科会や、全体協議会などが行われた。
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