石巻のヒマワリ咲く 太田東自治会が育てる
和歌山市太田の大門橋で、東日本大震災が発生したその年に東北で育てた種から広がったヒマワリが花を咲かせた。
種は、同震災の津波で児童74人が死亡・行方不明となった宮城県石巻市の大川小学校の母親たちが平成23年夏、津波から逃れるために児童が向かった高台で育てた400本のヒマワリを始まりとして生まれたもの。
大門橋のヒマワリは、市や宮連絡所を通じて、太田東自治会(小西正太郎会長)が6月上旬から育てるようになり、地元住民の大谷昇さん(78)らが、一日3回水やりなどの世話をしている。プランターに植えられたヒマワリ3本は高さ2㍍まで成長した。 大谷さんは「東日本大震災の悲劇を忘れてはならないという思いで育ててきました」。小西会長(71)は「震災が記憶から薄れるような感覚になっているが、復興はまだ終わっていない。花の種を広めて、人々の絆を強めたい」と話している。
種に関する問い合わせは宮連絡所(℡073・471・0486)。
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