生きる楽しさを表現 むぎピース展12日まで
社会福祉法人一麦(いちばく)会の、自立・就労支援施設「むぎピース」(和歌山県和歌山市三沢町)の作品展が12日まで、市役所1階の市民ギャラリーで開かれ、豊かな感性あふれる作品が来庁者を迎えている。
同施設では5年前から、障害のある人たちの文化表現活動を支える、アートサポートセンターRAKU協力のもと、アート雑貨の商品化などに取り組んでおり、今回は活動の中から生まれた作品を紹介。20代から間もなく60歳という人まで9人が、色鉛筆やパステル、ペンなどで描いた絵画20点を展示している。
描く題材は母親の横顔や身近な植物、空想世界など、さまざま。コーヒーカップや花がたくさん並んだ「かぞえてごらん」、なぞった手形の輪郭を基に、彩色した「幸せの手づかみ」など、楽しい気持ちが伝わるような作品ばかり。
むぎピース職員の鈴木悦子さんは「最初は使う色が黒のみだったのが、どんどん色彩豊かになったメンバーも。作品展はそれぞれの自信につながり、線の太さや強さにも表れているようです」。
アートサポートセンターRAKUの島久美子さんは「点数では測れない、自由で魅力的な作品が並びました。あるがまま、それぞれの描きたい思いが形になり、人生の楽しさが広がるような発信の機会になればと思います」と話している。
平日の午前8時半から午後5時15分まで。
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