僧侶が迫力の大般若経 紀三井寺で初観音
和歌山県和歌山市の紀三井寺(前田泰道貫主)で18日、ことし最初の観音菩薩の縁日「初観音」が開かれ、「大般若経転読会」が行われた。
初観音の恒例行事で、本堂には12人の僧侶が並び、約300人の参拝者が無病息災などを祈った。
僧侶は600巻の大般若経をバラバラとめくり落とし、「ダーイハンニャハラミタキョウ…」と大きな声で題目を唱えていた。
その後、お経を聞くだけ、経本をめくる風を受けるだけでもありがたいという経本で肩をたたいて災いを払う加持が行われ、参拝者は一年の無事を願って背中をたたいてもらっていた。
前田貫主は参拝者に「般若とは知恵のこと。昨年前貫主が亡くなり、人は生かされていることに気付いたのも知恵。勉強して得る知恵だけでなく、日々どうすれば幸せに生きられるかというところにも目を向けてもらいたい」と語った。
同市木ノ本からお参りに来た小畑宏さん(72)は「ありがたいお経が聞けるので毎年来ています。ことしも参加できて良かった」と話していた。
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