県内組織再編も視野に JA大会で中家会長
和歌山県農業協同組合中央会(中家徹会長)は28日、3年に1度の「第29回県JA大会」を和歌山市の県民文化会館で開き、県内組織の再編を含めた体制の検討を進める他、年間販売高600億円を目指すこと、地域活性化への貢献などを柱とする今後3年間の運営方針を決議した。
大会後、全国農業協同組合中央会会長も務める中家会長が記者会見し、決議の内容を説明。組織体制については、農協改革の必要性や担い手不足など農業とJAを取り巻く環境が厳しくなっていることから、現行の県内8グループが引き続き経営改善を進めていくのか、合併して県1JAとして組織再編を進めることも選択肢に入れて検討するとした。
中家会長は「農業や地域、JAを巡る状況は厳しい。魅力ある力強い農業と豊かな地域の実現に全力を挙げて取り組むとともに、農業と地域の未来を開いていきたい」と話した。
大会では、担い手対策や和歌山ブランドの構築、組合員のメンバーシップ強化、収支改善、人事制度の再構築などによる経営基盤の確立といった取り組みを進めることも決議された。
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