自由な書風を楽しんで 11日まで書人会展
書道団体「書人会」(角岡竹石代表)の第55回展が11日まで、和歌山市の和歌山県民文化会館特設展示室で開かれている。
同会は1954年に発足し、65年の歴史がある。趣味で書を楽しむ人から指導者まで14人が漢字や仮名、近代詩文など小作品を中心に、額や軸、パネルなど38点を展示。短歌や俳句、現代曲の一節や芸能人の言葉など親しみのある題材もあり、楷書や隷書など書体もさまざま。訪れた人は「斬新ですね」「温かみのある字」などと熱心に見入っている。
会員の一人、田村剛さん(70)は「副島種臣(そえじま・たねおみ)と良寛を題材に、文字に気骨や日本人が持つ優しさ、軽やかさを表現しようと試みました」とにっこり。
青みがかった松煙墨で、ふんわりとした立体的な書を出品している角岡代表(81)は「皆さんに育ててもらい、長く続けてこられました。書体も書風もさまざまなのが、この団体の良いところ。自由な表現を楽しんでもらえれば」と話していた。
午前9時半から午後5時(最終日は4時)まで。
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