市民主役の映像制作 海南でプロジェクト始動
海南市のPR映像を制作し、和歌山県内外の誘客を目指すプロジェクトが始動した。京都市を中心に活動する映画監督や女優らで結成した「魅力発見!海南を撮りたい会」(中西弘和会長)のメンバーが5、6日の2日間にわたり同市を訪問。地元を愛する人や美しい自然を描く作品やロケ地などについて構想を練った。
一行は6日、JR海南駅前の「一番街商店街」を訪れ、ハンバーガーや陶器、かばん、女性下着の専門店などを取材。各店でプロジェクトの内容を話して協力を依頼し、店主と交流を深めた。
桐陶器店(桐孝二店主)では県出身の女優、七海薫子さんが愛らしい招き猫を手に接客法などについて質問。桐店主は「創業する人には常滑(とこなめ)焼のオーソドックスな招き猫、若い人には気楽に使える瀬戸物をお薦めしています」と、専門店ならではのアドバイスを紹介した。
取材を終えた七海さんは「各店で商品への愛情が感じられ、深い魅力を感じました」、中野広之監督は「駅前を盛り上げようとしている店主が何人もおられることに『ここは不滅だな』と感じました。長くお付き合いをしたいです」と笑顔だった。
一行は他にも、下津町大崎の施設「げんき大崎館・かざまち」や、紀美野町のりら創造芸術高等学校などを訪れた。プロジェクトは、市が費用を助成するまちづくりイベント事業に採択されており、来春の完成披露を目指す。
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