鉄板磨耗で粉飛散 和歌山共同火力が調査結果

和歌山共同火力㈱は9月30日、和歌山県和歌山市湊の同社発電設備から6月26日ごろにさびた鉄粉が大量に飛散し、周辺の車や住宅に付着する被害が発生した問題について原因の調査結果を公表した。

同社は、鉄粉の飛散が確認された3号発電設備について、ボイラーの内部を点検。ボイラーの出口にあり、燃焼用の空気をボイラーの排ガスと熱交換して予熱する空気予熱器のうち1台の鉄板が磨耗しており、予熱器の内部にある蒸気配管6本のうち2本に損傷が見つかった。同社によると、運転時に蒸気配管が損傷し、蒸気が噴出。本来は接触しない部品同士が接触し、磨耗したという。

同社は蒸気配管の取り替えや部品同士の接触を防ぐストッパーの設置などを行うとし、「ご迷惑とご心配をお掛けしていることについて、改めてお詫び申し上げます」とのコメントを発表した。