来院者に不安 済生会有田病院は外来休止
男性外科医と元入院患者の新型コロナウイルスへの感染が確認された済生会有田病院(和歌山県湯浅町)は14日から、感染防止のため、薬の処方を除く外来診察を休止し、感染を心配する同院利用者を対象に「接触者外来」を設置した。朝から職員が来院者への対応に追われ、周囲には30人以上の報道関係者が集まった。
同院は正面玄関を閉鎖し、通常外来の休止などを知らせる張り紙を掲示。マスクを着けた職員が時間外用の出入り口で来院者に対応し、順に院内に案内した。出入り口内のベンチや駐車場の車内で順番を待つ人の姿も見られた。
感染が確認された男性外科医と元入院患者は接触しておらず、感染源は別とみられることや、接触者外来では新型ウイルスの検査は行っていないこともあり、来院者は不安や戸惑いを口にした。
今月上旬に整形外科を受診したという有田川町の50代の女性会社員は「びっくりして不安で来ましたが、検査はできないので不安は消えません。出勤していいかどうかも分からない」と困惑。家族の付き添いで来院歴があるという同町の別の50代女性は「私がセーフ(感染していない)と分からないと別の病院に入院している母親の見舞いにも行けず、心配です」と話していた。
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