春告げる自慢の味 加太でワカメ漁が最盛期
和歌山県和歌山市の加太で天然ワカメの漁が最盛期を迎えている。潮の流れが速い加太の海では根がしっかりとして葉が厚く、歯応えのあるワカメが育ち、天然ミネラルやカルシウムが豊富に含まれている。
漁師が素潜りし、鎌を使って水深3㍍ほどの海底に生えているワカメを刈り取る。1度潜れば体重が2㌔落ちるというほど体力勝負だという。
収獲したワカメを小さな船型の桶にかけ、いっぱいになると漁船へと移し、それを何度も繰り返す。
加太では天日干しの他、ワカメを湯通しし、塩と一緒に保存する昔ながらの塩蔵ワカメが作られている。釜に放り込まれたワカメは、たちまち茶褐色から鮮やかな緑色に変色。白い湯気が立ち上がり、磯の香りを漂わせている。
加太漁港で湯通し作業をする橋爪浩巳さん(66)は「加太のワカメはおいしく、色つやが良い。ぜひ味わってほしい」と話していた。
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