運転事故防止へ 県警と自動車団体が協定

交通事故のさらなる減少を図ろうと、和歌山県警は9月28日、日本自動車販売協会連合会県支部と「先進安全自動車(ASV)の普及啓発に関する協定」を締結した。相互に連携し交通安全指導や先進安全自動車の有効性などを広報する。

県内の交通事故は18年連続で減少。全事故の態様別では例年、追突事故が約3割を占める。ことし1月から8月までに県内で発生した交通事故のうち、65歳以上の高齢者ドライバーが関係する交通事故は全事故(1018件)の約3割(350件)で推移している。

とりわけ、死亡事故に占める高齢運転者が関係した事故の割合は約4割と高いことから、追突事故と高齢運転者を含む高齢者事故を防ぐことを目的に締結した。

体感試乗会を開催し、来店する顧客に対して交通安全指導とASVの有効性などを広報するなど普及や啓発を行う。

同日、和歌山市西の交通センターで行われた調印式で、県警交通部の森昇治部長と同連合会県支部の中谷久生支部長が調印書に署名を行った。

森部長は「ASVの車体の性能が上がっており、万が一のときの安心感がある。悲惨な交通事故を防ぐ大きな武器になると思う」、中谷支部長は「交通事故を少しでも減少させるのが願いでASVの啓発が重要。県の交通安全に寄与できるようにできれば」と話した。

調印書に署名した森部長㊧と中谷支部長

調印書に署名した森部長㊧と中谷支部長

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