人物、心象風景など多彩に 四季の会洋画展

和歌山県和歌山市小松原通の県民文化会館中展示室で22日まで、洋画グループ「四季の会」の第16回展が開かれており、会員11人による10号から100号までの油彩や水彩画、33点を楽しめる。

同会代表の中森順一さんをはじめ、中森さん指導のもと、郷土和歌山に根差した洋画制作に取り組む11人が、それぞれ2~4点を出展。会場には、風景や人物、静物、心象風景など多彩な作品が並ぶ。

今回は100号の大きなものが多く、迫力ある作品がずらり。中でも、中森さんの作品「浮遊」は、心に思い描いたものを多方面からの視覚で描いており、まるで3Dのような立体感を楽しめる。

新緑の季節に見られる、雪をかぶった中央アルプスの景色を描いた作品「緑風残雪」などを出展している辻本渡(わたる)さん(69)は「描いて終わりではなく、誰かに見てもらえることが喜びであり励みになるので、気軽に見に来てもらえれば」と話し、「11人それぞれが取り組んだ作品をご覧いただき、温かいご指導をいただければうれしいです」と笑顔。

午前10時から午後5時(最終日は4時)まで。問い合わせは中森さん(℡073・444・8914)。

 

多彩な作品を眺める来場者ら