前回比11・95ポイント改善 市議選公費の節約率

 4月24日に投開票された和歌山市議選に関し、 市民オンブズマンわかやま (阪本康文、 松井和夫代表) は13日、 候補者の公費負担金の節約率ランキングを公表した=別表。 全ての経費で節約が進み、 節約率は4年前の前回選挙より11・95増の29・1%になり、 426万4771円が節約されたことになる。

 法定得票数をクリアした候補者は、 選挙用ポスター代 (上限56万480円) ▽選挙カー借入代 (ハイヤーの場合7日間45万1500円、 レンタカーの場合同10万7100円) ▽運転手雇用代 (同8万7500円) ▽燃料代 (同5万1450円) が公費負担金として使用できる。

 オンブズマンは、 これらを合わせた 「合計限度額」 から 「合計使途額」 を差し引いた未使用額の割合を節約率として算出。 4年前の統一地方選後からランキング付けを行い公表。 前回は18人の候補者から車賃借代など154万1082円の返還があった。

 今回は、 選挙カーを使わなかった遠藤富士雄議員が節約率59・64%で1位。 以下、 松本哲郎議員 (57・38%)、 浦平美博議員 (53・72%)と続く。
 ただし、 ハイヤーを使用した場合は 「上限額がより高額なため、 節約という観点が欠けている」と見なし、 「失格」とした。 ハイヤー使用は、 小川孝夫議員だけだった。

 オンブズマンは、上限額と使途額が同一額になる候補者がいることに 「不自然。 こういう人は一人もいなくなるべきだ」 と指摘。 さらに、 ポスター作成代において、 限度額の56万480円を使用した候補者がいれば、 20万8320円の候補者もおり、 差額は35万2160円になる。 「これほどの差は異常。最低額で作成されたものでも用は足り、節約できる余地はある。 公金を使う場合は節約をしてほしい」 とした。

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