3月7日 リーガスビルにダンスパーク開設


 和歌山市内中心部から世界に通用するダンサーを。 ぶらくり丁の本町通りにある 「リーガスビル」 の1・2階部分が3月7日、 平日は無料(要年会費)でダンスの練習ができる 「次世代ダンスパークNEXT DANCE PARK LOCAL HERO」 などに生まれ変わる。 仕掛け人は、 同市出身で世界的に活躍するプロダンサー、 東宣尚さん(25)率いるストリートダンスチーム。 東さんは 「気軽に入って、 熱中してダンスできる場所になれば」 と話している。

 東さんが代表を務めるダンスチーム「W. Locking Crew」 は、 平成22年にダンススクール 「HOMIES」 (雑賀町)を開設。 現在、 3歳から40代までの約200人が通っている。

 この春から、 中学1、 2年生の保健体育でダンスが必修化されることを受け、 「学校で習ったことを実践できる場所を」 とダンスパークの開設を考えた。 同時に、 和歌山のダンスシーンを盛り上げるため、 イベントの企画にも力を入れようと、 会社の立ち上げの準備も進めてきた。

 同ビルの1・2階(それぞれ約50坪)を借り、 1階に同ダンススクールを移転させ、 2階にダンスパークと会社の事務所を設置する。

 ダンスパークは、 年会費を払えば平日は無料で使用できる。 土曜日は、 ダンス未経験者などを対象にしたダンスレッスンを行い、 日曜日には年代別のダンスコンテストなどを開催。 また、 ダンスパークを利用することでポイントを加算し、 市内の飲食店や美容室などで使える金券と交換できるようにする。 協力店は現在、 約30店舗といい、 今後さらに増やす予定。 若者がダンスに精を出すことで、 地域の活性化につなげられるような仕組みを構築した。

 ダンスパークの利用者は年間4000人以上を目指している。

 市内のストリートダンサーはかつて、 南海和歌山市駅など練習の場所を追われた。 「僕たちが若い時は、 ダンスをする環境をサポートしてくれる大人がいなかった」 と東さん。 和歌山から世界的なダンサーを誕生させるために先駆的な存在であろうと、 この春には20カ国からダンサーが参戦するダンスバトルイベントに日本代表として出場する。 東さんは、 「都会に憧れて和歌山を出て行くダンサー志望の子もいる。 地元からでも世界的なダンサーを育てられる道筋をつくっていきたい」 と話している。

 ダンスパークなどについての問い合わせは同ダンススクール(℡073・423・6659)へ。

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