知事「再稼働へ懸念なし」 海南発電所2号機
発電所内を視察する仁坂知事(右から2人目)
仁坂吉伸知事は14日、 この夏の再稼働に向けて設備を復旧中の関西電力㈱海南発電所(海南市船尾)の2号機を視察した。
同発電所は、石油を燃料に蒸気の力でタービンを回して発電する火力発電所で、 現在、 1、 3、 4号機を稼働し、 165万㌔㍗を出力している。 2号機は昭和45年9月に運転を開始し、 平成13年から長期停止していた。 東日本大震災の発生以降、 火力発電所の再稼働は全国で初めて。 2号機が稼働すれば45万㌔㍗を出力できる。
この日、 同社常務取締役火力事業本部長の岩谷全啓さんは 「この発電所は、 県でも重要な電源となっている。 ことし8月の電力需要期に供給力を確保できるよう協力してもらいたい」 と仁坂知事に説明。 仁坂知事は重原油を燃焼するボイラ設備や、 発電整備をコントロールしている 「中央制御室」 を視察し、 「ことしの夏の電力は、 節電した昨年の夏の使用量と比べても足りない。 2号機が再稼働することに懸念事項はまったくない」 と話した。同発電所は、 6月中旬から試運転し、 8月上旬に再稼働を目指している。
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