市高、和商ら4強進出 高校野球

3回2死3塁、適時打を放つ田中(市立和歌山)
3回2死3塁、適時打を放つ田中(市立和歌山)

 第96回全国高校野球選手権和歌山大会は大会12日目の23日、和歌山市毛見の県営紀三井寺球場で準々決勝2試合があり、第1試合は市立和歌山が向陽を7―3で下し、3年ぶりの準決勝進出を決めた。

向陽 2 0 1 0 0 0 0 0 0 3
市立和歌山 3 1 1 2 0 0 0 0 X 7

 〔向〕田村、尾﨑、山本―田中駿〔市〕小窪、赤尾―田中▽3塁打=大島、中山(市)▽2塁打=小槙(向)

 市立和歌山は2点を追う1回裏、1死2塁の好機で、瀬戸口が右適時打で1点を返上。その後も小窪の単打などで2死2・3塁とし、相手の悪送球の間に2点を加えて逆転に成功した。

 3回裏には大島が中越えの3塁打を打つと、続く田中の中前打で1点を追加するなどリードを広げた。投げては小窪、赤尾が継投し、リードを守り抜いた。

 半田監督は「本調子じゃなかった小窪がよく投げてくれた。和歌山商業はいい投手がそろっているので、注意したい」と次戦を見据えた。

 向陽は初回、3連打などで2点を奪ったが、その裏に逆転を許し、追いかける展開となった。計10安打を記録し、得点圏の好機を演出したが、点差を埋めることはできなかった。

 23日の第1試合終了後、大会13日目の25日に行われる準決勝の組み合わせ抽選会が行われ、対戦カードが決まった。第1試合(午前10時)は和歌山商と市立和歌山が対戦し、第2試合(午後0時半予定)は紀央館と田辺の勝者が智弁と対戦する。

 


 (大会11日目第2試合)

和歌山商 0 0 0 0 5 0 1 0 2 8
箕島 0 0 0 1 0 0 1 0 0 2

〔和〕池尻、吉中―山口〔箕〕中村良、福居、川口、田中翔―中尾▽3塁打=大谷2、田嶋(和)

 1点を追う和歌山商は5回表、四球などで満塁とし、押し出しの死球で同点。次打者の大谷が右中間に走者一掃の3塁打を放ち逆転した。続く田嶋も左中間に3塁打を浴びせ、追加点を奪った。7回には1点、9回には2点を加点し、リードを広げた。投げては池尻、吉中の2投手が登板。走者を背負いながらも要所を締め、5年ぶりのベスト4進出に貢献した。

 田中監督は「打線の上位が出塁して中軸で返せた。準決勝もバッテリーを中心にリズムをつくり、チャンスをものにしたい」と話した。

5回1死満塁、逆転3塁打を放つ大谷(和歌山商)

 


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