地域振興へ連携協定 紀陽銀とJR和支社

㈱紀陽銀行(松岡靖之頭取)とJR西日本和歌山支社(伊藤義彦支社長)は3日、連携して地域振興へ貢献する「地方創生に関する包括連携協定」を締結した。
同行は県内の金融機関として中心的な役割を果たす他、地方創生に向けた取り組みとして、歴史的資源の活用による観光振興などに力を入れている。連携協定は、同行と鉄道に携わる公共交通機関として観光誘客などの役割を果たす同社の、相乗効果を目指すもの。
連携内容は、県への観光客誘致に向けた活動▽駅周辺を中心とした魅力あるまちづくり▽鉄道利用の促進を通じた地域活性化への取り組み▽県の地域資源を活用した特産品の販売活動――などを促進することとしている。
締結式は和歌山市吉田のJR西日本和歌山支社で行われ、同行の日野和彦取締役上席執行役員と同社の伊藤支社長が締結書に署名した。
日野執行役員は「JR西日本との連携は大変心強い。地方創生に関する共通認識のもとに、当行が持っている空き家や不動産、新規事業の情報などを共有し、県内の観光振興に全力を尽くしたい」と力を込めた。
伊藤支社長は「これまでも紀勢本線において地元高校生とのイベント企画などで、地元にしか分からない情報を得ながら誘客に積極的に取り組んできた。連携協定を結ぶことで今後は事業に関する情報などを得て、誘客に結び付く企画などに積極的に取り組みたい」と話した。

連携協定を締結し、握手を交わす日野執行役員㊧と伊藤支社長

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