2010年03月05日

00.社会/04.文化・くらし

「和歌の浦」国名勝指定へ前進、文化審議会の調査委員が視察

和歌山県指定名勝・史跡

地元の研究者から説明を受ける委員 (妹背山で)

県が文化庁に国指定名勝を申請している和歌山市の 「和歌の浦」 を4日、 文化庁から諮問を受けた専門家が視察した。 今回の視察の中心は奠供山から東南に広がる一帯で、 干潟や片男波の砂州、 おととし県指定名勝・史跡になった不老橋と三断橋・妹背山、 塩竃神社、 玉津島神社、 鏡山・奠供山の和歌公園など。 一行はさらに東照宮、 天満宮、 国名勝養翠園も訪れた。

視察したのは文化庁文化財部職員と、 全国の大学教授などで構成する文化審議会の第三専門調査会名勝委員会委員9人。 委員らは地元の研究者らの説明を聞きながら積極的に質問し、 写真を撮るなどした。
委員の一人、 亀山章東京農工大学名誉教授は、 「前々から来たかった。 いいところですね。 もっと前に名勝指定されていればよかったと思いますが、 今、 皆さんで守っていこうという気運が盛り上がっていると聞きました。 文化財を大切にしながら、 まちづくりをしていくことは大事です」 とにこやかに話した。
解説者の一人、 和歌山大学教育学部の藤本清二郎教授は、 「約80年前に 『和歌浦』 は国名勝に内定したのですが、 告示されませんでした。 今度は必ずお願いします」 と委員らに訴えた。





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