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建物と地震のかかわりを話す宮本教授 |
和歌山市吹上の県立桐蔭高校で15日、さまざまな分野で専門の教授に学ぶ 「桐蔭総合大学」 が開かれた。全国から来校した17教授は「ストレスと脳」、「身近な食品と食品工学」、「地球温暖化が昆虫に及ぼす影響」 などをテーマに授業した。
「地震を学び、地震に強い建築物を設計する―超高層建物はどのように揺れるのか」 と題した講義では、大阪大学の宮本裕司教授が、阪神淡路大震災は浅いところで起きた内陸型直下型地震で建物に大きな被害が多かったことを教訓に、建築基準法が改正されたことを説明。
今回の想定外の規模の東日本大震災では、事前に分かっていても耐えられるようにするには景観を損なう巨大な防波堤や窓もドアもないサイコロのようなコンクリートの建物になるとし、「リスクとのバランスを考えることが重要」と話した。また、 「地道に地震に強い建物を増やしていくのが日本の考え方」といい、 「自分の住んでいる場所でどんな被害が起こるか、なぜ発生したか考えてみてください」 と生徒に語り掛けていた。
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