2011年08月16日

03.スポーツ/06.特集/第93回全国高校野球選手権大会、和歌山大会

智弁逆転サヨナラ 延長10回の死闘制す

8回裏、1死2塁から左中間に同点となる適時打を放つ中村 - 智弁逆転サヨナラ 延長10回の死闘制す

8回裏、1死2塁から左中間に同点となる適時打を放つ中村

第93回全国高校野球選手権大会は9日目の14日、甲子園球場で2回戦3試合があり、第2試合で智弁が白樺学園(北北海道)を延長の末8―7で下した。試合は、延長10回に宮川の適時打で同点。小笠原の内野安打が野手の悪送球を誘い、サヨナラ勝ちを飾った。智弁は大会11日目の16日、第4試合で優勝候補の一角、日大三校(西東京)と8強のいすを争う。

TEAM12345678910
白樺学園00100041017
智弁2001020102x8

〔智〕上野山、古田、青木―道端〔白〕小林、川越―佐々木▽本塁打=小林、佐々木(白)▽3塁打=佐藤(白)▽2塁打=道端、中村、宮川(智)森谷、佐藤(白)

1点を追う智弁は8回裏、1死2塁から中村が左中間に2塁打2を放ち同点とした。再び1点を追う延長10回裏には、1死1塁から宮川の左翼線2塁打で同点。さらに1、2塁と好機を広げ、小笠原の内野安打が悪送球を誘い接戦に終止符を打った。守っては、先発上野山が変化球を低めに集める丁寧な投球を披露。古田、青木のリレーで試合を運んだ。

上野山投手 いいゲーム運びができた。コントロールも安定していた。上出来です。

中村主将、チーム救う 中村は7回から右翼手として試合に出場した。初打席は1点を追う8回裏、1死2塁で回ってきた。「甘い球が来たら初球から狙うつもりだった」と振り返る中村は、高めの直球を振り抜いた。快音を残した打球は左中間方向へ飛んだ。起死回生の同点適時打だ。

試合は9回で決着が付かず、今大会7試合目となる延長戦に突入。守る智弁は2死2塁の危機を迎える。次打者の打球は2塁手の頭上に高く上がったが、浜風に流され勝ち越しの適時打となった。

その裏の攻撃、先頭打者の中村は「自分が何とかしよう」と心に決めて打席に立った。2ストライクと追い込まれた中村は、インコース気味のスライダーに食らい付いた。打球は中前に転り同点の走者として出塁した。宮川の適時打で中村は同点の本塁に生還。頼れる主将がチームの勝利に大きく貢献した。

中村は「仲間と一緒に一日でも長く甲子園で野球がしたい。強い気持ちを持って挑んでいく」と話した。





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