2011年03月30日

03.スポーツ/06.特集/第83回センバツ高校野球

智弁、光星下し8強進出

強打の光星相手に完投勝利を収めた青木

強打の光星相手に完投勝利を収めた青木

第83回選抜高校野球大会7日目は29日、 西宮市の阪神甲子園球場で2回戦3試合があり、 第3試合で智弁が光星 (青森) と対戦。 先発青木が今大会屈指の強打を誇る光星打線を被安打5、 2失点に抑える力投で完投。 打線も8回に道端が決勝打となる左中間適時2塁打で勝ち越し、 8強進出を決めた。 智弁は大会10日目第1試合で、 4強をかけて履正社 (大阪) と対戦する。

TEAM123456789
光 星0000200002
智弁和歌山00011001X3

〔光〕秋田―松本、〔智〕青木―道端

1点を追う智弁は5回、 安打と犠打で2死2塁の好機をつくると、 1回戦でも適時打を放った山本が右越えに3塁打を浴びせて同点に。 8回も先頭の山本が3本目となる安打を中前に運び、 その後1死1塁の場面で、 道端が真ん中に入ってきた甘いスライダーを思い切り振り抜いた打球は左中間を真っ二つに割る勝ち越しの適時2塁打となり、 これが決勝点となった。

先発青木は試合途中、 左足のまめがつぶれるアクシデントに見舞われたが、 キレのある速球と低めを突くスライダーを使い分け、光星打線を翻弄 (ほんろう)。 8回には、 1死2、 3塁と絶体絶命の危機を迎えたが、 気迫の投球で後続を抑え込んだ。 最後の打者も外角へのこん身の直球を投げ込み見逃し三振に仕留めた青木投手は、「ピンチの場面でも冷静に試合を進めることができた。 小学校で初めてバッテリーを組んだ道端のリードと打撃に助けられました」と笑顔を見せた。

髙嶋仁監督 1、3、 6番が打ってくれて、守りのゲームができた。 青木は力まず、自分のペースで投げた。五回は配球ミス。今日は彼に任せるつもりだった

道端俊輔捕手 前半は打撃で足を引っ張った。 得点の場面は無心だったので覚えてないけど打ててよかった
8回智弁、 1死1塁から道端が勝ち越しの2塁打を放つ
8回智弁、 1死1塁から道端が勝ち越しの2塁打を放つ




猛打賞でチームけん引 ―山本隆大外野手

抜けろ。 直球に的を絞り、 振り抜いた打球は決して好感触ではなかったが右翼手の頭上を越えた。 俊足を生かして3塁へ。 同点適時打だ。

前日の打撃練習で状態の良さは十分に感じていた。 この日の狙い球は直球。 中堅方向への打球を意識して打席に入った。

前の打席で右前打を放ち、 先制点の火付け役となった。 「調子が上がってきました。 このリズムで勝ち上がりたいですね」 と笑みを浮かべる。 8回にも中前打を放ち、 勝ち越しの本塁も踏んだ。

山本が大会前に掲げた目標は打率5割。 初戦の成績は 「活躍せんと髙嶋監督に代えられる」 という焦りからか、 4打数1安打。 試合後には 「やっぱ3割にしていいですか」 と弱音も。 だが、 練習で調子を上げて挑んだ光星戦は猛打賞を記録。 リードオフマンの勢いは衰えない。
5回智弁、 同点となる適時3塁打を放つ山本
5回智弁、 同点となる適時3塁打を放つ山本





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