2011年04月21日

00.社会/06.特集/私達にできること―和歌山から東日本へ―

市内に「Wh」ロゴ募金箱広がる

「和歌山からエールを」 と力強く話すメンバーら

「和歌山からエールを」 と力強く話すメンバーら

東日本大震災直後から、 「Wh(ワカヤマハイテンション)」 というロゴ入り募金箱が、ギャラリーや飲食店に広がっている。現在、設置箇所は100以上。被災者に和歌山からエールを送ろうと、和歌山市在住・在勤の有志が作り、ブログで設置を呼び掛けたものだ。さらに23日には、ライブやワークショップ満載のチャリティーマーケットを有田市千田のラブラックカフェで開く。メンバーは、 「作る人も売る人も買う人も、みんな思いは一つです」 と来場を呼び掛けている。

ワカヤマハイテンションは、和歌山のバイリンガル・ガイドブックを作ろうと、仙石恭子さん(32)と木本好美さん(28)、中井健志さん(33)が昨年9月に結成した。職種はさまざまだが、 「和歌山をこよなく愛する」 のが共通点。その後木戸正範さん(34)と片淵琢也さん(30)が加わった。

募金箱設置のきっかけは、地震当日、仙石さんと木本さんが栃木県にいたこと。和歌山に帰った2人は、 「和歌山でもいつ起こるか分からない。みんなが当事者。何かしよう」 とすぐにブログを立ち上げた。

中井さんは、 「何のネームバリューもないのに、その日のうちに申し出があってこんなに増えたのは、みんな 『何かしたい、でも何をしたらいいか分からない』 という気持ちだったのだと思う」 と話す。

さらに、和歌山から東日本へをモチーフにしたオリジナルエコバッグやTシャツの製作&チャリティー販売の申し出もあり、輪は広がり続けている。マーケット開催も、ラブラックカフェの半田雅義さん(39)からの提案だ。

当日は、趣旨に賛同したシンガーソングライターの小椋誠也さんら9組のミュージシャンが出演。とれたての魚の浜焼き、手で描く写真ワークショップ、陶芸家藤田祥さんの茶室ほか、落語、古本市、飲食や物販の店が約20並ぶ。午前11時から深夜零時まで。

メンバーは、 「それぞれができることをちょっとずつ持ち寄ったら、少しずつ大きくなり形になりました。一人一人の力が 集まる ことの偉大さを実感しています」 と話している。

設置した募金箱はいったん今月末で集計し、23日の収益金と一緒に、義援金として県庁に届ける。

イベントの詳しい問い合わせなどはラブラックカフェ(TEL0737・83・0028、メールwakayamahigh@gmail.com、URLhttp://wakayamahigh.ikora.tv)へ。





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